moonlinx

next creation and communication moonlinx magazine

HOME

  • HEADLINE
  • SELECTED EVENTS
  • SPECIAL ISSUE
  • INTERVIEW
  • VISUAL FEATURE
  • REVIEW & RECORD

EDITOR'S NOTES:

Chief's Room

  • ←
  • ↑
  • →

デジタル時代の音楽イベント

Music
02/05,2010
Author: Kozuki

上月です。

先日iPadの発表で、書籍の未来について議論が再燃しているようですね。

ところで、一足先にデジタル化の波を受けている音楽ですが、前回に引き続き、興味深いイベントを二つばかり紹介したいと思います。

2月6日(土)「The Crossing」

THE ROOM

明日2月6日(土)、渋谷のクラブTHE ROOMで開催の、沖野修也さんプロデュースのイベントです。

これは、24時から25時の間、Ustreamでクラブの模様を中継し世界に発信するのというもの。でも、これは最近みんなやり始めていますよね。注目ポイントは「著作権管理団体登録前の楽曲に限定したプレイ」を配信するというところなんです。つまり完全合法。これまでのDIY的なネット配信では、著作権関連の処理ついてかなりきわどい企画が多数あったのが実情です。アンダーグラウンドという意味ではそのような動きも分かるのですが、多くの人には届きにくい状態でもありました。しかし、このイベントは、「未発表曲」に限定することでその部分をクリアしようという試みです。

コンテンツの発信者が意識的に矛盾のない企画にしていくことは、ネット上での音楽や情報の扱いに対する一般の人たちのリテラシーが上がっていく一つのきっかけになると思うんです。そして、結果的にもう一度音楽の価値が上がることにつながるんじゃないかとも。

「合法の枠内でやる事はスリリングじゃないとか、
(それって万引きがスリリングって言ってるようなもんなんですが)
知らない曲ばかりで盛り上げられるんですか
(そもそもクラブって殆ど知らない曲ですよねなんて意見もあります)
なんて声もあるのですが、一体どうなるんでしょうね?僕自身も凄く楽しみです。」(沖野さん)

僕も楽しみです。

「The Crossing」
日時:2009年2月6日(土)
会場:THE ROOM
開場: 22:00
料金: 22:00~23:00 1500円(1ドリンク) 、23:00~2500円(1ドリンク)

[GUEST DJ] KAY SUZUKI

[DJ] YUKIHIRO FUKUTOMI × SHUYA OKINO(KYOTO JAZZ MASSIVE) / TSUYOSHI SATO(BLACK EDITION)

ウェブサイト:
http://www.theroom.jp/


BOYCOTT RHYTHM MASHINE VERSUS LIVE


NUMB+SAIDRUM vs 井上憲司+吉見征樹 known as DRACO w/MasatoTSUTSUI

昨年の話になりますが、BOYCOTT RHYTHM MASHINE VERSUS LIVEを紹介します。

「リハーサルもなしにその日にはじめて出会い、一体なにができるだろうか」

というコピーからも分かるようにミュージシャン同士による一切の事前打ち合わせなしの即興対決イベントです。

このイベントの面白さは、異色の組み合わせのミュージシャンが、相手の出方を探りながらどこまで即興で自分のクリエイティビティを見せられるかというところ。最近の音楽ライブはショー化してしまっていて、ミュージシャンの創造性を感じにくくなっていると思うのですが、このイベントでは、音楽は改めて作り手のインスピレーションから生まれるものだということを感じさせてくれます。

Shing02 vs 外山明

特に面白かったのは、MCのShing02とドラマー/パーカッションの外山明さんのセッション。観客が決めたテーマ「酸っぱい」で、Shing02がその場でライムを書き上げ、最終的にそれをもとにラップとドラムで即興のセッションするという。写真のようにShing02が実際にペンで書いているところまでプロジェクターで公開してしまうと言う大胆さはなかなか興味深いものがありました。

書く作業に時間をかけすぎたので、観客としては中だるみしてしまいましたが、それはご愛敬。作っていくプロセスがみられるというのはユニークですし、なによりミュージシャンの頭のなかをのぞくことができるという意味では画期的な企画だったと思います。

ほかにも、NUMB、SAIDRUM(いずれもエレクトロニクス) 、 KENJI Ioune(シタール)MASAKI Yoshimi (タブラ)のセッションや、スガダイロー(ピアノ)と中村達也(ドラム)のセッションもかなり緊迫したライブでした。このメンツでこの挑戦的な企画をやりきったオーガナイザーに脱帽です。実際、かなりお客さんも入っていましたし、次回開催もかなり期待できるイベントです。


BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE

ウェブサイト:
http://www.lastrum.co.jp/brm/concept.htm

この二つのイベントで思うのは、オーガナイザーが知恵を働かせればまだまだ面白い企画ができるということ。ライブは興行的に好調ですが、そろそろ次の段階に進んでもいいのではとも思います。そう言う意味でも、この二つのイベントはなにかヒントをくれそうな内容でした。


AUTHOR PROFILE
【写真:Daisuke Ark Kozuki】

Daisuke Ark Kozuki
上月大輔

1977年兵庫県生まれ。音楽プロデューサーとして様々なミュージシャンの発掘を行うかたわら、雑誌のコラムや文化批評などの執筆も行っている。2007年moonlinxの編集長に抜擢。独自のアンテナと審美眼で、魅力的な記事を配信するため日々奮闘中。

SPECIAL ISSUE

季刊を基本とした moonlinx の特集

もっと見る

+ART

文化の背景と未来を読み取るロングインタビュー

もっと見る

NotSame.

クリエイターによる紹介制リレーインタビュー

もっと見る

VISUAL FEATURE

文化や社会をきりとるビジュアル記事

もっと見る

REVIEW & RECORD

クリエイター達による商品レコメンド

もっと見る

EDITOR'S NOTE

編集スタッフがつづる、編集/制作裏話、日常

もっと見る