「タイポグラフィの読み方」(美術出版社)などの著書で知られるグラフィック・デザイナー小泉均の初の個展「水"=み"ず」が、昭和初期に建てられたビルに店舗を構えるアートブック専門の古書店・森岡書店で開催される。
「水"=み"ず」とは、水より清らかなものを表した造語。モダンタイポグラフィの基本であるラギッド(文字組みの定義の一つ)を追求していた小泉は、88年頃より始めた茶の湯から、水の流れに理想的なラギッドを見い出したと語る。
展示されるのはドローイングの重ね刷りが中心。91年、タイポグラフィの名作が次々と生まれたスイス・バーゼル美術工芸学校での2年にわたる研究課題「Water」ドローイングの一部を、印刷作品として残していた未発表作品にナンバーリングを施し、たゆたう水のようにギャラリー内に吊るされる。
展示作品は開催の6日間、「その日にふさわしい水の流れ」を表現するかのごとく、本人の手によって毎日差し替えられる予定だ。
フレームは坂本龍一の推進する森作り活動のプラットフォーム「more trees」の森の桧の間伐材で作られたオリジナルのもの。木の表面には山の製材所の帯ノコの切断した跡を意識的に残している。この溝が木の温もりを感じさせるとともに、無限に続く水の流れも表現しているという。それぞれmore treesのロゴの焼き印入りで、ナンバーリングのふられた作品とともに購入可能だ。
会場となる森岡書店は新たな文化発信地として注目を集めるセントラル・イースト・トーキョーエリアの運河沿いに古色然と佇む、モダンなビルの305号室にある。幾星霜の時を経た趣き深い空間で、タイポグラフィの第一人者・小泉の原点に触れてみてはいかがだろう。
小泉均 個展「水"=み"ず」
開催日時:
2009年11月16日(月)~11月21日(土)13:00〜20:00
会場:
森岡書店
住所:
東京都中央区日本橋茅場町2-17-13
第2井上ビル305号 森岡書店
アクセス:
地下鉄東西線、日比谷線茅場町駅 3番出口
永代通りを霊岸橋に向かい橋の手前を右へ。古い戦前のビル3階。
問い合わせ:
info@moriokashoten.com
03-3249-3456













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