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TOKYO DESIGN REPORT

安積伸とアイシン精機が提案するベッドルームカルチャー

六本木/赤坂
10/31,2008
Author: moonlinx

ASLEEP/TOKYO DESIGNER'S WEEK SHOP EXHIBITION

安積伸1

ベッドタイムをもっと豊かなものに。アイシン精機のベッド事業ブランド「ASLEEP」が、東京デザイナーズウィークのショップエキシビジョンに参加している。デザイナーにはロンドン在住で世界的に活躍するデザイナー安積伸を迎え、「24/7 Bedroom=Sleep?」というテーマで現在六本木の「ASLEEP」で新作インテリアを発表中だ。

10月31日はそのギャラリー「ASLEEP」で、安積氏も来場してのオープニングパーティーが行われた。そこで、この「眠るためだけではない日本の新しいベッドルームカルチャーを提案」するという意欲的な試みについて、デザイナーの安積伸氏に話を伺った。
 
 

 
--今回のこの「24/7 Bedroom=Sleep?」について教えてください。

安積 日本人におけるベッドルームの役割は「寝るだけ」のもので限定的なものだと感じています。そして、まだまだベッドルームにこだわりを持つ人は少ないですよね。適当に用意して済ませてしまう人が多いと思います。私は、もっとベッドルームをいろんなことに使っていいのではないか、と常々考えていました。

今回、アイシン精機さんとの仕事をするにあたりそのコンセプトを提案して、ベッドだけでなく、ベッドルームにあるもの...鏡台や姿見、AVボードなどを作りました。

例えば鏡台にしても、デザイン的にいいものがないですよね。でも、女性にとってみれば、鏡台は自分の聖域のようなもの。そうであればもっとデザイン的に優れた鏡台があってもいいと思うのです。その考えをもとに作ったのが「CAFE TABLE DRESSER」です。ドレッサーを丸テーブルにし、カフェ・テーブルのようにデザインしたんです。また、椅子「VALET CHAIR」も単なる椅子ではなく、家に帰ってきたとき、とりあえず脱いだ服などを掛けたりすることもある思うんですね。そういう用途にも使ってもらえるようなデザインをしています。

安積伸2

「CAFE TABLE MIRROR」と「VALET CHAIR」

安積伸3

--ベッドもソファと合体したコンセプトですね。

安積 ええ、ソファの背もたれを付けています。恋人達がベッドで腰掛けて語ってほしいですね。また、それだけでなく、このベッドでDVDなども見ることも想定しています。実際に、そういうシーンって日常でもあると思うんです。そこでこのベッドを使ってもらいたいのです。

安積伸4

--アイシン精機とのコラボレーションはいかがでしたか。

安積 純粋に楽しかったです。まだ、「ASLEEP」はブランドの色があまり出ていないこともあり、その段階から関わることができるのは光栄なことだと思っています。

 
生活の豊かさは、成熟するほど、様々なシーンにそれが見て取れる。リビングルーム、キッチン、バスルームなどの自宅のシーン、他にもビジネスや、自動車内、カフェなどの店舗等。日本人の生活も以前に比べると多くのシーンでデザインなどが入り込み、生活者の感性を上昇させてきている。しかし、まだまだおなざりにしているシーンも多いのも事実だ。今回のベッドルームにおける生活をデザインするプロジェクトは、ロンドンに在住する安積伸ならではの、客観的に日本のライフスタイルを見つめた中での提案といえよう。また、「ベッドルームカルチャー」と、「ライフ」ではなく「カルチャー」としたところからも、新しい文化価値を定義しようとする気概が感じられて非常に興味深い。

安積伸5
カフェバー・スペース

オープニングパーティーでは、ハロウィーンの時期に合わせて来場者に三角帽子が配布されるというユニークな演出がベッドタイムらしい、和やかな雰囲気にさせていた。また、カフェバー・スペースと展示スペースが隣り合わせだが完全に区切られており、その構成も非常にスマートな印象を与えている。

アイシン精機というと、自動車関連事業のイメージが強いが、このような独自の事業として地に足をつけたデザインブランドの展開を行っている。今回安積伸を迎えたこのプロジェクトはとてもクオリティも高く、注目度も高い。このようなメーカーのたゆまぬ努力がデザインの底上げに貢献していることを忘れぬようにしたい。

(文:上月大輔 写真:望月暢彦,髙島臣平)


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