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Tokyo Design Report 2009

トレジャー・ハント:心を捉えるものは何?(ギャラリー ル・ベイン)

デザインタイド・トーキョー
六本木・赤坂

11/03,2009
Author: moonlinx

近年注目を集めているオランダのアートやデザイン。その最先端で活躍するデザイナー6組による展覧会「トレジャー・ハント:心を捉えるものは何?」が東京・西麻布のギャラリー ル・ベインにて開催中だ。

展示会場の様子。

本展では単なるビジュアル重視のデザインではなく、そこに深い意味と機能性、さらに人間の気持ちが込められたデザインが紹介されている。参加デザイナー達が考える「大切なもの、心を捉えるもの」は家具、空間提案、生活のスタイルなど様々だ。

ヤシの実を食べたカエルが王子へと変身するインドネシアのおとぎ話がモチーフになっている。

ニールズ・ヴァン・アイクとミリアム・ヴァン・デル・ルブによる「ゴドガン・テーブル」は、労働賃金の安さからインドネシアで生産されるプロダクツが多いなか、「インドネシアの職人でしか作ることのできない技術」にスポットをあてた作品だ。驚くべきはその気の遠くなるほど精密な彫刻だ。時間と手間を惜しみなくかけた丁寧な仕事に心動かされる。

女性の隣人に贈る下着や、隣人間でやり取りする専用の郵便受けなど一風変わった作品が並ぶ。

マルタン・エングルブレクトによる「ご近所ショップ」にはユニークな商品が並ぶ。背景には、中東、トルコからの移民問題を抱えるオランダの社会情勢があり、犯罪の多い今の時代、ご近所付き合いを深く持つことでその不安を改善したいという気持ちが込められている。日本にはあまり馴染みのない感覚だが、ブラックユーモアも入り交じる商品群は見ているだけで楽しい。無料でロゴマークを模したクッキーも配布中だ。

「Oogst」の模型。
「Oogst」のイメージムービ。

チェップによる「Oogst」は農業をベースにした自給自足モデルの提案だ。一軒の家から村、街そのものが巨大な温室としての機能を果たしているその様は「ハウルの動く城」を彷彿とさせる。テクノロジーを駆使して自活出来るインフラフリーな仕組みは、いずれ一家に一台の装置に成り得るかもしれない。

他にユルゲン・ベイの提案する新しいオフィスの形も展示されている。オランダデザインに秘められた穏やかなユーモアは一見の価値ありだ。こちらの展示の開催は13日(金)まで。


オランダのデザイナー6組による展覧会
トレジャー・ハント:心を捉えるものは何?(TIDE Extension)
ギャラリー ル・ベイン
東京都港区西麻布3-16-28


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