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Tokyo Design Report 2009

I LOVE FILM.(Lomography Gallery Store Tokyo)

デザインタイド・トーキョー
青山・表参道・渋谷

11/03,2009
Author: Watanabe

Lomography Gallery Store Tokyoの外観。

トイカメラブランド、ロモグラフィーのショップ兼ギャラリー、Lomography Gallery Store Tokyo。ここでは平間至氏や本城直季氏をはじめ写真家20名が、ロモブランドの様々なカメラで撮った味わい深い作品の展示「I LOVE FILM.」を行っている。本展は、デジタル・カメラへの移行が進む現代で、「The Future is Analogue」をスローガンに掲げる同店と、銀塩写真でしか表現できない写真の楽しさを広め、次世代に銀塩写真フィルムを残す活動を行うプロジェクト、ゼラチンシルバーセッションのコラボレーションによるもの。

「今回参加した作家の方々には、ロモのカメラを使うと、いつもと違ってどんな写真が出来上がるのかがわからないため、写真を撮りはじめた頃のことを思い出すとお話いただいてます」とショップ・マネージャーの田口さんは話す。

撮り下ろしのアナログ写真が並ぶ「I LOVE FILM.」


一線で活躍する写真家達による撮り下ろしのアナログ写真は、どこか作家ごとの色を表しているように感じられる。

そのほかウェブからの一般応募で集まった649のフィルムの写真が壁に敷き詰められ、「ロモウォール」となった色鮮やかな仕切りが存在感を放っていた。

写真が敷き詰められた「ロモウォール」

ショップ内には、数多くの種類のカメラが並び、そのプロダクト・デザインを見るだけでも楽しむことができる。展示を見学した際はお気に入りのカメラを見つけてみてはいかがだろうか。

さまざまな種類のカメラが並ぶショップ内の様子

I LOVE FILM.(TIDE Extension)
Lomography Gallery Store Tokyo
東京都港区南青山4-24-8 1F
(11月30日まで開催中)
www.lomography.jp/gallery_shop


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トレジャー・ハント:心を捉えるものは何?(ギャラリー ル・ベイン)

デザインタイド・トーキョー
六本木・赤坂

11/03,2009
Author: moonlinx

近年注目を集めているオランダのアートやデザイン。その最先端で活躍するデザイナー6組による展覧会「トレジャー・ハント:心を捉えるものは何?」が東京・西麻布のギャラリー ル・ベインにて開催中だ。

展示会場の様子。

本展では単なるビジュアル重視のデザインではなく、そこに深い意味と機能性、さらに人間の気持ちが込められたデザインが紹介されている。参加デザイナー達が考える「大切なもの、心を捉えるもの」は家具、空間提案、生活のスタイルなど様々だ。

ヤシの実を食べたカエルが王子へと変身するインドネシアのおとぎ話がモチーフになっている。

ニールズ・ヴァン・アイクとミリアム・ヴァン・デル・ルブによる「ゴドガン・テーブル」は、労働賃金の安さからインドネシアで生産されるプロダクツが多いなか、「インドネシアの職人でしか作ることのできない技術」にスポットをあてた作品だ。驚くべきはその気の遠くなるほど精密な彫刻だ。時間と手間を惜しみなくかけた丁寧な仕事に心動かされる。

女性の隣人に贈る下着や、隣人間でやり取りする専用の郵便受けなど一風変わった作品が並ぶ。

マルタン・エングルブレクトによる「ご近所ショップ」にはユニークな商品が並ぶ。背景には、中東、トルコからの移民問題を抱えるオランダの社会情勢があり、犯罪の多い今の時代、ご近所付き合いを深く持つことでその不安を改善したいという気持ちが込められている。日本にはあまり馴染みのない感覚だが、ブラックユーモアも入り交じる商品群は見ているだけで楽しい。無料でロゴマークを模したクッキーも配布中だ。

「Oogst」の模型。
「Oogst」のイメージムービ。

チェップによる「Oogst」は農業をベースにした自給自足モデルの提案だ。一軒の家から村、街そのものが巨大な温室としての機能を果たしているその様は「ハウルの動く城」を彷彿とさせる。テクノロジーを駆使して自活出来るインフラフリーな仕組みは、いずれ一家に一台の装置に成り得るかもしれない。

他にユルゲン・ベイの提案する新しいオフィスの形も展示されている。オランダデザインに秘められた穏やかなユーモアは一見の価値ありだ。こちらの展示の開催は13日(金)まで。


オランダのデザイナー6組による展覧会
トレジャー・ハント:心を捉えるものは何?(TIDE Extension)
ギャラリー ル・ベイン
東京都港区西麻布3-16-28


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open the next door vol.2(CIBONE青山)

デザインタイド・トーキョー
青山・表参道・渋谷

11/02,2009
Author: Watanabe

3日までCIBONE青山で開催中の「open the next door」のメイン作品として注目されているのは、オランダ出身のデザイナー、ピート・ヘイン・イーク氏のプロダクト。会場では、彼がプロダクト制作を始めた1989年発表の「Door Cabinet」から2009年の新作に至るまで、いくつかの製品をアーカイブ的に展示している。

「Door Cabinet」

彼はスクラップ木材や工場廃棄物などの素材を使用したユニークな作品を発表していることで知られているが、ここではその特徴を持たないプロダクトも見られるのが魅力的だ。「シーズンごとに新しいものを作るのではなく、常により良いものを作り、より改良されたデザインでモノ作りを行っています。私たちが作っているものをエンジョイしてほしいですね。」(イークさん)

ピート・ヘイン・イーク氏。

31日に行われたパーティーで、紹介された相手の胸元に口ひげのシールを貼り、その場を和ませていたのは、フランスからやって来た「ムスターシュ」の二人。ムスターシュは、2008年にステファン・アリューベルジュ氏とマッシミリアーノ・ローリオ氏がフランスを中心に活躍するデザイナーを集めて設立したインテリアブランドだ。今回は、和紙のような新素材の不織布で出来た折り畳みと水洗い可能なランプシェード「ヴァピュールランプ」をはじめとする革新的なプロダクトを展示している。

入り口には展示品がぶら下げられている。

ブランド名「ムスターシュ(口ひげ)」に込められた意味は、安い家具をすぐ買い替えたりするのではなく、おじいさんの口ひげのように、長い間年季の入ったものを使ってほしいというところから来ているという。「このブランドでは、良いクオリティのものを中間の値段で提供しています。私たちのプロダクトのシンプルでイノベーティブなデザインをぜひ見ていただきたいです。」(アリューベルさん)

ムスターシュのお二人。

デザイナーたちのコンセプトを理解しながら、数多くのクオリティ高い製品を販売しているCIBONE青山。開催期間は3日(火)までだが、会期中にその素晴らしいコレクションをぜひ見ていただきたい。


open the next door(TIDE Extension)
シボネ青山
東京都港区北青山2-14-6 青山ベルコモンズB1
http://www.cibone.com/top.html


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open the next door vol.1(CIBONE青山)

デザインタイド・トーキョー
青山・表参道・渋谷

11/02,2009
Author: Watanabe

青山ベルコモンズにあるインテリアショップ「CIBONE」では、世界中からデザイナーを集めた展示「open the next door」を開催中。今回は極めてデザイン性の高いプロダクトを2回に分けて紹介したい。

入り口近くで展示されているフラットテーブルは、長坂常氏によるデザイン、なかむらしゅうへい氏による塗装で生まれた「raftered」。一見、色の異なる細長い木材が組み合わされたテーブルに思えるが、素材となっているのは「垂木(たるき)」と呼ばれる建材で、一本一本の厚みが異なり凹凸がある。このテーブルは、その上に色を混ぜた樹脂を流し込みフラットにしているのだ。

長坂常氏となかむらしゅうへい氏によるテーブル「reftered」。

この樹脂は透明度が高いため、木材の厚さが薄い所は色が濃くなり、逆に木材が厚い場合は透明に近い色をしている。「樹脂に混ぜる色は7色あり、オーダーを受けてから制作します。色の濃度が変わるからくりをぜひ見てほしいですね。」(長坂さん)

長坂常氏となかむらしゅうへい氏のお二人。

ブランド「NT」を設立したウィーン出身のデザイナー、ニコロ・タリアーニ氏は、ランプを展示。普段、隠すものであるコードもデザインの一部にしたこのランプは、使い方に合わせて、コードをランプの下のガラス部分にしまうことができる。

NTによる「Lamp No.1」

ランプの全てのパーツは、タリアーニ氏本人によってデザインされている。「スーパーハイクオリティイケア」という名前で、組み立て式のものが商品としても販売されているが、そのパッケージや流通方法も彼自身がデザインしているそうだ。会場に居合わせたタリアーニ氏は、「世界中には質の高くないものが出回っていますが、クオリティの高いプロダクトを探して欲しいですね。」と、語ってくれた。

タリアー二氏とカラーバリエーションのあるランプ。


open the next door(TIDE Extension)
CIBONE青山
東京都港区北青山2-14-6 青山ベルコモンズB1
http://www.cibone.com/top.html


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PINTO(DESIGNTIDE TOKYOメイン会場)

デザインタイド・トーキョー
六本木・赤坂

11/01,2009
Author: Chiemi

「存在が消えてゆくようなモノの在り方」を提案した昨年の「SILENT」に引き続き、今年は「IMAGE」をテーマに「存在することで静けさを増すようなモノのあり方」を提案した、引間孝典と鈴木正義によるプロダクトデザイン・ユニットのPINTO。今回彼らが展示しているいくつかの作品の中で、最も目を引くのは小さな器に砂の入った一日時計「ONE DAY」だろう。

針の動きにより、砂の上に正円の軌跡を描く1日時計「ONE DAY」は、静かな日本の石庭を彷彿させる。

前回のテーマ「SILENT」を通して、「ししおどし」の存在が気になったという彼ら。日本庭園などで見られるししおどしは、水が入った竹筒が石の器を叩く音でその場の静けさを強調する。今回展示されている時計「ONE DAY」もまた、細い針がゆっくりと砂の上に丸い軌跡を描くことで、静かな時の流れを表現している。

「針は24時間で一周します。砂についた針の軌跡からは正確な時間を読み取ることはできませんが、その線の長さからどれだけの時間が過ぎたかが分かります。ししおどしもその音で人に作用し、想像力を掻き立てるように、使い手の想像力を刺激するようなデザインを目指し、今回のテーマを『IMAGE』としました。」

彼らはこの他にも、写真の現実感を薄れさせ、見る人の想像力を掻き立てるフォトフレームや、花のはかなさを強調する蛍光色の花器などを展示している。

端に触れさせることなく花を中央に活けることができる花器「RIN」(左)。そこに凛とした姿で立つ花は不思議な緊張感を放つ。蛍光色の花器「IRO」(右)は、その圧倒的な存在感で主役であるはずの花をか弱いものに見せてしまう。
「NUANCE CLOCK」は、高さが異なるエッジによって文字盤がつくられた壁掛け時計。時間によって時計針の影の長さが異なり、常に違う表情を見せる。
PINTOの引間孝典さんと鈴木正義さん。

現代の日本人が失いがちな繊細な感性をシンプルで洗練されたプロダクトに落とし込むPINTO。今後の作品にもぜひ期待したい。


PINTO
DESIGNTIDE TOKYOメイン会場
東京都港区赤坂9-7-1 B1
http://www.pinto-design.jp


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